当院では新型コロナウイルス感染症の検査はPCR検査を行なっています。
PCR検査と抗原検査では、以下のような違いがあります。

  1. PCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応):
    • 原理: PCR検査は、ウイルスの遺伝子(RNA)を増幅して検出する方法です。これは、ウイルスの遺伝子が存在していれば、それを増やして大量になることで検出しやすくなります。
    • 採取方法: 検体は通常、鼻やのどから採取されます。採取したサンプルに含まれるウイルスの遺伝子が実験室で増幅され、その後検出されます。
    • 感度: PCR検査は非常に高い感度を持っており、感染が疑われる場合や症状が出ていなくても確実に検出できます。
  2. 抗原検査:
    • 原理: 抗原検査は、ウイルスの表面に存在するたんぱく質(抗原)を検出する方法です。これは、ウイルス自体が存在すれば即座に検出できます。
    • 採取方法: 通常、鼻やのどの検体を使用します。PCR検査と同じように、抗原検査も検体から直接ウイルスを検出します。
    • 速さ: 抗原検査はPCR検査よりも結果が早く出ますが、感度はやや低いため、感染が疑われる場合には追加の検査が必要なことがあります。

簡単にまとめると、PCR検査は感度が高く確実性がありますが、結果が出るまでに時間がかかります。一方で、抗原検査は迅速に結果が得られますが、感度がやや低いため、確認のために追加の検査が必要な場合があります。

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